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第7シリーズ「宇宙と生命の未来 〜地球生物はどこまで宇宙に適応できるか〜」

 1961年、ガガーリンによる人類初の「108分間の宇宙飛行」から始まった宇宙への挑戦は、その後大きく発展してきました。現在では、国際宇宙ステーション(ISS)で数カ月にわたって滞在することが可能となり、さらに民間の宇宙船による宇宙旅行も行われるようになっています。これまでに、世界で500人を優に超える人々が宇宙へと旅立ちました。そして今、人類は月、さらには火星へと、より遠い宇宙を目指しています。

 しかし、宇宙の環境は地上とは大きく異なります。地球の周りを回る宇宙空間では無重力状態となり、月や火星ではそれぞれ地球の約1/6、約1/3という弱い重力のもとで活動することになります。このような環境は、私たちが普段暮らしている地球の重力(1G)とは大きく異なります。

 地球上のあらゆる生命は、誕生から成長、そして次の世代へと命をつないでいく過程の中で、知らず知らずのうちに1Gの重力に適応してきました。そのため、宇宙に出ることで初めて、「重力が生命にどのような影響を与えていたのか」を改めて知ることができるのです。これまで、人工衛星やスペースシャトル、そして国際宇宙ステーションを利用して、さまざまな生き物を対象とした実験が行われ、無重力や低重力が生命に与える影響について研究が進められてきました。
本シリーズ(第7期)では、こうした「宇宙と生命」の関わりについて、わかりやすくご紹介します。

 本講座の第1回では、東北大学大学院生命科学研究科の東谷篤志先生が、宇宙ライフサイエンス研究の全体像とともに線虫 C. elegansを用いた宇宙実験について、第2回では、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の芝大先生によるマウスの宇宙実験ミッションを中心に、そして第3回では、千葉大学大学院園芸学研究院附属 宇宙園芸研究センター センター長 髙橋秀幸先生による植物の宇宙実験から宇宙での食料生産に向けた取組みなどについて取り上げます。

 このシリーズを通じて、「宇宙と生命の未来―地球の生き物はどこまで宇宙に適応できるのか―」という問いについて、皆さまと一緒に考えていきたいと思います。

第1回「1mmの小さな宇宙飛行士!線虫が教えてくれる地球1Gの大切さ」(50分)


講師:東谷 篤志 先生
(東北大学 大学院生命科学研究科 分子化学生物学専攻 教授)
配信期間:2026年10月16日(金)13時 〜10月26日(月)13時
内容:宇宙の無重力環境では骨や筋肉が衰えます。線虫を用いた宇宙実験では、わずか4日間で筋肉量や運動能力が低下し、体への刺激不足が神経・筋肉の機能低下や老化を促すことが分かりました。本講義では、宇宙環境が生物に与える影響と線虫実験の成果を紹介します。

第2回

後日公開

第3回「宇宙で植物を知って、食料を生産し、暮らす未来」(50分)


講師:髙橋 秀幸 先生
(千葉大学国際高等研究基幹・大学院園芸学研究院 植物生命科学講座 特任教授
 千葉大学大学院園芸学研究院附属 宇宙園芸研究センター センター長)
配信期間:2027年2月12日(金)13時 〜 2月22日(月)13時
内容:植物は重力を手がかりに成長を制御します。宇宙での微小重力実験により、その仕組みや地上では見えにくい生命現象が明らかになってきました。本講義では、宇宙実験の成果と、月・火星での持続的な食料生産を支える植物工場や資源循環技術など最新研究を紹介します。