第2シリーズ「ゲノムから考える脊椎動物の進化」
かずさDNA研究所生命科学講座第2シリーズは「ゲノムから考える脊椎動物の進化」と題し、ゲノム解読の結果明らかになったさまざまな知見をもとに、魚類からヒトに至る脊椎動物の進化や多様性を紐解きます。
第1回「DNAとゲノムから見る生物の進化や多様性」(50分)
講師:藤山秋佐夫先生(国立遺伝学研究所 特命教授)
配信日時:2024年5月17日午後1時〜5月27日午後1時
内容:「地球の歴史は地層に、すべての生物の歴史は染色体に記されてある(木原均)」。本講義では、染色体の本体であるDNA、さらにゲノムに注目して、分子遺伝学の基本からゲノム研究によって明らかになった脊椎動物の進化や多様性に至るまで幅広く解説します。
第2回「デメキンの眼はなぜ出ているのか?ゲノム研究で病気と進化の謎を解く」(50分)
講師:大森義裕先生(広島大学理学部 教授)
配信日時:2024年7月19日午後1時〜7月29日午後1時
内容:デメキンやランチュウなどのキンギョは、フナの遺伝子に長い時間をかけて起こった多数の変異によって作り出されました。本講義では、観賞魚であるキンギョのゲノム研究からわかってきた特殊な進化や人間の病気との関係について概説します。
第3回「DNAから探る日本列島人の起源と成立」(50分)
講師:斎藤成也先生(国立遺伝学研究所 特任教授)
配信日時:2024年9月20日午後1時〜9月30日午後1時
内容:日本列島人の起源と成立については、大きくわけて置換説、混血説、変形説がありますが、現在の定説は混血説の一種である二重構造モデルです。本講義では、縄文時代人、弥生時代人、古墳時代人、現代人のゲノムの比較から推定される最新のモデルを紹介します。