応用プロテオミクスグループ

プロテオミクスは、生命活動の実際の担い手であるタンパク質を包括的に解析する技術で、生命現象、病因、作用メカニズムの解明やバイオマーカー探索などの研究によく利用されています。プロテオミクス技術は近年大きな発展を遂げており、現在では細胞・組織中から1万種類以上のタンパク質を一斉分析できるようになっています。
応用プロテオミクスグループでは、最先端のプロテオミクス技術を疾患診断などの医療分野を中心として様々な分野に応用・実用化していくことを目的としています。これを実現させるため、1) 分析システムの高感度化、安定性向上などの「基盤技術開発」、2) 応用目的に対してブレークスルーとなる新規的な方法開発をする「新規応用技術開発」、3) コスト削減やハイスループット化などの「実用化技術開発」、の3つの技術開発を柱にして、「実際に使われる計測技術」を目指しています。

特徴

応用プロテオミクスグループでは、研究所が保有する最先端の計測機器を駆使して、挑戦的な応用・実用化研究を試みています。実用化にまで発展させるためには数多くの技術開発が不可欠ですが、これまでに培ってきたプロテオミクス技術開発のノウハウをもとに、社会実装を最終的な目標に研究開発に取り組んでいます。

実績

これまでにサンプル前処理技術と分析技術の両面の技術開発を進めた結果、現在では洗練された世界最高レベルのプロテオミクスシステムを構築することができています。この洗練されたプロテオミクス技術を実用化する中で、乾燥ろ紙血を用いた数百種の遺伝性疾患に対するスクリーニング検査システムの開発に成功しており、今後は産学官連携の下で社会実装を進めていきます。

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グループ長 川島 祐介
プロテオミクス、分析化学、生物物理学

メンバーリスト

研究業績

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