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タンパク質の「酸化」を大規模に捉える 新しい解析法を開発 

かずさDNA研究所の応用プロテオミクスグループ(川島祐介グループ長)は、細胞内のメチオニンの酸化を大規模かつ正確に検出する方法を開発しました。

タンパク質は、細胞内でつくられた後にさまざまな化学修飾を受け、その働きや細胞の状態を変化させます。なかでもタンパク質の素材であるアミノ酸の一種の「メチオニン」は酸化されやすく、その酸化状態は細胞内の酸化・還元バランスや環境変化への応答を知る手がかりとなります。一方、メチオニン酸化の解析では、簡易で便利な濃縮法がないことや、実験中に起こる人工的な酸化との区別が課題でした。

 

本研究では、高性能質量分析装置を用い、特別な濃縮操作を行わずにメチオニン酸化を大規模に検出する手法を開発しました。さらに、試料調製時に遊離メチオニンを加えることで、人工的な酸化を抑える方法を確立しました。そして、今回開発した方法を用いることにより、1回の測定で3,500種類を超えるメチオニン酸化タンパク質を同定することができました。

 

本手法は、老化や代謝変化、病気に伴う細胞内の酸化状態を解明するための新たな研究基盤となることが期待されます。

論文タイトル

Enrichment-free deep proteomics enables proteome-scale analysis of methionine oxidation

著者

Hiromasa Mitsui , Yusei Okuda , Ryo Konno , Daisuke Nakajima , Osamu Ohara , Yusuke Kawashima

掲載誌

DNA Research

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