私たちが現在経験している干ばつや大雨など世界規模の気候変動は、農業生産に大きな影響を与えており、食糧の安全供給を脅かしています。今後、人類が繁栄を続けてゆくためには、環境の変化に強い実用植物を気候変動を上回るスピードで開発することが求められています。そして、そのための第一歩は、地球上のさまざまな環境に適応して生育する植物の能力（環境変動に対する頑健性）の仕組みを明らかにすることです。

当研究所の田畑哲之所長が8年にわたって「研究総括」の役割を務めた　JST（科学技術振興機構）のプロジェクト「環境変動に対する植物の頑健性の解明と応用に向けた基盤技術の創出」の成果をまとめたウエブサイトが公開されました。内容は少し専門的ですが、この分野の最新の状況がわかりますので、興味をお持ちの方はぜひご覧ください。

https://www.jst.go.jp/kisoken/crest/research/activity/1111090/summary_index.html