Manual PowerGet PowerFT MainWorkFlow
提供:KOMICS WIKI
主な解析の流れ
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PowerFTでの解析の主な流れは、ピークの検出、特徴付け、アノテーションとなります。中心となる機能はメイン画面Analysisメニューに収められており、上から順に操作してゆけば良いようになっています。ここでは、その流れに沿って各機能を解説してゆきます。
前準備
内標によるm/zの補正
クロマトグラフィーでの分離後に、複数の内部標準物質を継続的に加えて質量分析をすることで、全スキャンポイントでm/zを補正し質量検出精度を上げることが可能です。実験条件により、補正が必要ない場合や、補正すると逆に精度が落ちる場合があるので、ご注意ください。
ここで作成したデータは解析ステップ4で使用します。
MS/MSデータの準備
MS/MSの分析データをFull MSのデータと対応させる作業です。MS/MSのデータを取得した場合には必ず行います。
ここで作成したデータは解析ステップ4で使用します。
その他
クロップ、ノイズ除去についてはこちらを参照
解析
ステップ1 - Peak Detection
溶出時間方向のイオンの消長からピークを判別します。
ステップ2 - Peak Selection
ピーク強度やピーク形状の評価値などをもとに、以降の解析に用いるピークを選別するステップです。
ステップ3 - Peak Characterization
溶出時間が近くて形状の似たピークをグルーピングし(デコンボリューション)、13C同位体グループのグルーピングやイオン付加体の判定などを行います。
ステップ4 - Peak Assignment
これまでの処理結果から、ピークの推定(アノテーション)に必要な情報をすべて統合します。組成式推定やデータベース検索のツール、マニュアル編集機能などを使って、アノテーションを行えます。