Manual PowerGet PowerFT MainWorkFlow PeakSelection

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解析ステップ2)Peak Selection - ピークの選別

目次

Peak Selectionでは、ピーク形状のパラメーターやピーク強度などの情報をもとに、以降の解析に用いるピークを選別します。依然存在するゴミのようなピークを極力除くことが望ましいですが、反面、13Cピーク群の形成や付加体バリエーションの評価などには、小さなピークも残しておいた方がよいという側面もあります。小さなピークを不採用にすることは、後の解析でも可能ですので、ここでは、絶対に不要なピークだけを無効ピークにするようにした方がよいでしょう。

ツールの起動

ホームディレクトリが選択された状態で、PowerFTメイン画面のAnalysisメニューPeak Selectionを選択します。

ツールのFileメニュー、Open Analysisで、Peak Detectionで作成した解析名(Analysis Name)を選択し、OKボタンを押してください。読み込まれたデータがPeak Selection画面の表に表示されます。各行は、Peak Detectionで検出されたReal Peakを表しています。


有効・無効の記録の仕方

ここでは、以降の解析に用いるピークを有効ピーク、それ以外を無効ピークと呼ぶことにします。表の一番右のSelection列にあるチェックボックスがチェックされていれば有効、チェックされていなければ無効となります。


チェック状態の変更

Selectionのチェック状態は、以下の方法で切り替えることができます。

1)Selection列のチェックボックスをクリックすると、有効・無効の状態が切り替わります。

2)Select Allボタンを押すと、全件がチェックされます。また、Reset Allで全件が非チェック状態になります。

3)Select Thisをクリックすると、表の中に現在表示されているピークだけが、すべてチェック状態になります。Reset Thisは逆に、現在表示中のピークがすべて非チェック状態になります。表へ表示するピークは、後で説明するPeak Selection Filterにより絞り込むことができます。

データの保存

チェック状態を変更したら、FileメニューのSave Analysisを選択し、編集内容を保存します。表示される進捗ウィンドウが消えれば、保存は完了です。

表に表示するピークのフィルタリング

WindowメニューからPeak Filterを選択すると、Peak Selection Filter画面が表示されます。Setボタンを押すと、設定した条件に合致するピークのみが、ツール画面の表に表示されるようになります。

ピーク形状パラメータやピーク強度などをもとに表示を切り替え、Select Thisボタン、Reset Thisボタンと組み合わせることで、有効・無効状態を一気に変更するときに役立ちます。


設定できるパラメーターは、Real Peakに含まれるイオン数、強度(ピーク面積)、ピーク形状の指標となる相関係数とそのP-value、および溶出時間範囲とm/zの範囲です。

ピーク形状の指標に関しては、Peak Detectionの解説をご覧ください。

Show Allボタンを押すと全件表示に戻ります。

有効・無効状態の確認 (2D View)

Windowメニューから2D Viewを選択すると、クロマトグラム全体を二次元で表示したウィンドウが現れます。

All Peaks(全ピーク表示:デフォルト)から、Only Checked Peaksにチェックを変更すると、有効としたピークだけが表示されるので、パラメーターで絞ったピークが妥当かどうかの判断材料となります。

ツール画面でピークの有効・無効状態を変更したら、ツール画面上のDrawボタンを押してください。2D View画面の表示に反映されます。


2D Viewでの表示は以下になります。

表示シンボル 説明 表示の変更
赤線 イオン All Ions: 表示・非表示
Gradation: 強度による濃淡
Color Str:Gradationのときの濃度(数字が高いほど濃くなる)
青点 Real Peakを形成するイオン Peak Ions: 表示・非表示
緑線 ピーク幅 Peak Width: 表示・非表示
青の四角 ピークトップ Peak Top: 表示・非表示

パネル上でのマウス操作は以下になります。

操作 説明
左クリック クリック位置でセンタリング
左ドラッグ 範囲選択をしてズームイン※
右クリック クリック位置でズームアウト
右ドラッグ 範囲選択のみ※

※範囲選択モードでは、ドラッグの始点と現在のマウスポインタ位置との間での、溶出時間とm/z値の差分が、パネル右上にそれぞれ表示されます(dRTとdMass)。

ピーク形状の確認

WindowメニューのPeak Viewを選択すると、ツール画面の表でクリックしたピークの形状を表示するウィンドウが現れます。ピークの実際の形とピーク形状の指標であるCorrelation、p-valueとの関係をつかむのに役に立つかもしれません。

Viewのチェックを外すと、ベースライン補正する前の実際のイオンシグナルのピークが表示されなくなります。

※画面左上のズームイン・アウトボタンも、現在効きません。

個人用ツール
名前空間
変種
操作
案内
ツールボックス