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光合成で「バイオ燃料」を産み、細胞外へ放出する微細藻類を開発

2026/5/12

研究開発

2023年4月に、NEDOの「カーボンリサイクル実現を加速するバイオ由来製品生産技術の開発」プロジェクトで、外来遺伝子を導入することなく、燃料物質である“油”を細胞外に生産する微細藻類の作製に世界で初めて成功したことを発表しました(https://www.kazusa.or.jp/news/230406/

このたび、この研究成果をまとめた論文が学術雑誌に掲載されました。

 

研究グループは、細胞内の膜脂質を分解する酵素「リパーゼ」と、脂肪酸を細胞外へ汲み出す「RND型ポンプ」という、藻類が本来持っている遺伝子の働きを強化する「セルフクローニング技術」を用いました。これにより、微細藻類からジェット燃料やディーゼル燃料の原料となる遊離脂肪酸(FFA)をより効率よく生産することに成功し、産業利用に最適な「生きた燃料工場」を実現しました。

本成果は、バイオ燃料の生産・回収コストを劇的に抑え、カーボンニュートラル社会の実現を加速させるものとして期待されます。

論文タイトル

Overexpression of endogenous galactolipases and an efflux transporter enhances the secretion of extracellular free fatty acids by Synechococcus elongatus PCC 7942

著者

Kotoha Nishimoto, Tsubasa Furushima, Taro Kadowaki, Haruhiko Jimbo, Norifumi Yamamoto, Kazutaka Ikeda, Nobuyuki Takatani, Makiko Aichi, Tatsuo Omata, Yoshitaka Nishiyama

掲載誌

Biotechnology for Biofuels and Bioproducts

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