タマネギの品種育成に役立つ分析手法を開発しました。

2022/9/26

研究開発

かずさDNA研究所は、農研機構、東北大学、山口大学、京都産業大学、龍谷大学、国立遺伝学研究所との共同研究で、ゲノムが巨大なためDNA分析が難しいタマネギで、染色体全体のDNA型の違いを効率的に分析できる手法の開発に成功しました。

研究グループではこれまで、タマネギや近縁種のシャロットを用いて、タマネギの巨大ゲノムの解読に取り組んできました。そして、2021年7月にタマネギの全ゲノム解読の成果を発表しています。

タマネギの品種改良の効率化には、特定の形質と関連したDNAマーカー(選抜マーカー)が必須です。DNAマーカーの開発では、染色体全体にわたってDNA多型を調べ、それらと表皮の色などの見た目や病気に強いなどの形質データを照らし合わせて、目的の形質と関連するDNA多型の位置を特定します。しかしながら、タマネギのゲノムの大きさは野菜類では最大級で、これまで他の野菜で用いられていた方法でのDNA分析は困難でした。

そこで、染色体全体のDNA多型を効率的に分析する方法の開発を行いました。この技術により、タマネギでのDNAマーカーの開発が飛躍的に進み、育種の効率化と新品種の早期育成に貢献することが期待できます。

詳しくは農研機構のプレスリリースをご覧ください。

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