Hachimoji DNA(NL67)

 DNAの文字に相当する塩基は、AとT、CとGが水素結合でそれぞれ対をなす4種類からなります。それぞれの塩基は水素結合という弱い結合でペアの相手を認識し、DNAの複製やRNAへの転写の時には水素結合が外れ、新しい塩基と相補的な水素結合を形成することにより、情報を正確にコピーしていきます。

 米国の研究グループは、生命の持つ情報システムの可能性を探る目的で、従来のDNAの構造にA/T/G/Cの塩基によく似た構造の4種類の塩基を追加することに成功しました。S/B/P/Zと名付けられた塩基は、SはBと、PはZとペアを作ります。合計8種類からなるDNAは、第一著者が日本人だからでしょうか、日本語の「8文字」から「ハチモジDNA」と名付けられました。

 このハチモジDNAは、二重らせん構造にほとんど影響を与えることもなく、DNA複製やRNAへの転写も問題なく行われることも示されました。
 
 この成果から、なぜDNAは4文字なのかの謎が明らかになる可能性があります。もし、地球外生命体がいるのならば、ひょっとするとこれらの塩基がDNA配列として用いられているかもしれませんね。