イヌの分類(NL51)

イヌは種類によって、外見や性格などが違います。
そこで、ゲノム配列からイヌの特徴を調べて、優秀な補助犬や使役犬をブリーディングするのに活用しようという研究が行われています。

米国のグループが85の犬種について遺伝的類似性による分類を行ったところ、大きく4つの遺伝的特徴があることが分かりました。

番犬・闘犬タイプ:マスティフ、ブルドッグ
狩猟犬タイプ:ビーグル、ポインター
牧畜犬タイプ:コリー、シープドッグ
オオカミタイプ:柴犬、秋田犬

全てのイヌには4つの特徴が様々な比率で含まれていて、その比率がそれぞれの犬種の特徴を作り出していると考えられています。
柴犬やチャウチャウは、遺伝的特徴から最もオオカミに近いのだそうです。
また、その特徴が必ずしも当てはまりませんが、最も番犬・闘犬タイプなのは、ボクサー、狩猟犬タイプなのは、鳥猟犬として改良されたコッカースパニエルです。最も牧畜犬タイプなのは、牧羊犬のベルジアンシープドックです。日本で1番人気のトイプードルはリストにはありませんが、スタンダードプードルは狩猟犬タイプと牧畜犬タイプを併せ持っていて、次に人気の高いチワワ、ダックスフントは狩猟犬タイプです。

あなたの犬はどんなタイプでしょうか?

GP Heidi et al.
Genetic Structure of the Purebred Domestic Dog.
Science 21 May 2004: Vol. 304 no. 5674 pp. 1160-1164
DOI: 10.1126/science.1097406

Facebook
X
SDGs