高オレイン酸ラッカセイ品種の育種(NL57)

ラッカセイの生産地として有名な千葉県では、さらなる消費拡大を目指して、酸化されにくく、動脈硬化や高血圧、心疾患などの生活習慣病を予防・改善するとされる、オレイン酸を多く含む品種の育成を行っています。

これまでに、千葉県農林総合研究センターで保存されていた高オレイン酸母本(写真左)を焙煎向け栽培品種(ナカテユタカ:写真右)と交配し、「ほぼナカテユタカのゲノムで高オレイン酸にかかわる領域のみ母本由来」の品種を作出しようとしていますが、既存の技術ではその判定に手間や時間がかかるという問題がありました。

そこで、ラッカセイ祖先種のゲノム情報(ニュースレター 55 号で紹介)を元にして、栽培品種の DNA マーカーとして利用可能な DNA 配列の違いを解析しました。次に、ゲノム全体に広がる、これらの DNA マーカーを効率的に解析する方法を検討しました。ラッカセイは品種間の遺伝的多様性が小さく、従来法では判別が難しいことがわかったため、一度に多くの DNA マーカーを解析する新しい解析法を開発しました。

9 月下旬から 10 月はラッカセイの収穫時期で、新豆が店頭に並び始めています。ぜひ千葉県産のラッカセイをお召し上がりください!

かずさ DNA 研究所と千葉県農林総合研究センターとの共同研究