サクランボのゲノム解読(NL60)

今年も店頭に旬の果物としてサクランボが並ぶ季節になりました。同じ「佐藤錦」でも時期をずらしたり、サイズの大きいものを集めたりと、農家の皆さんが様々な工夫をしているのがみてとれます。果物のブランド化の一環として、新品種の開発がイチゴなどでは盛んですが、サクランボでは「佐藤錦」の一強時代が続いています。
サクランボの果樹(オウトウ:桜桃)は、交配から20年ほどの歳月を経てようやく品種が出来上がります。このように新品種の開発に多くの時間や広い圃場が必要な果樹では、ゲノムの情報を駆使したゲノム育種の手法が非常に有効です。
今回「佐藤錦」に加えて、果肉の色が赤い「紅さやか」や、自分の花粉だけでも実を結ぶ特別な性質(自家結実性)をもつ「紅きらり」など山形県育成のサクランボ6品種のゲノムも解読しました。これらの情報から、サクランボの育種に重要な、果実の色や形、品質に関わる遺伝子などが明らかになる可能性があります。
かずさDNA研究所と山形県農業総合研究センター園芸試験場、北海道立総合研究機構中央農業試験場、農業・食品産業技術総合研究機構果樹茶業研究部門との共同研究