日本シバの全ゲノム解読(NL55)

芝生は、芝草と呼ばれるイネ科の多年草が、たくさん集まってカーペットのようになったものです。芝草には多くの種類があり、ニュースレター 50 号で紹介した金華シバは、今回ゲノムを解読したシバ属シバの在来系統で、野球場やサッカー場などで使われている西洋シバ(ティフトン芝:ギョウキシバ属、ライグラス:ドクムギ属)などとは属のレベルで異なります。

日本シバは、冬に茶色く枯れてしまう期間が長いこと、西洋シバと比べて痛みやすいなどの欠点もありますが、日本の気候と合っていることから、ゴルフ場や造園、堤防法面の緑化植物などとして幅広く利用されています。

日本シバのゲノム解析により、冬枯れの期間が短いなど市場価値の高い日本シバの育種が大きく加速することが期待されています。

東京の国立競技場も設立当初は日本シバが使われ、その後西洋シバに変わったそうです。まもなく、新国立競技場の建設が始まりますが、2020  年の東京オリンピック・パラリンピックにはどのようなシバが使われるのでしょうか。

かずさ DNA 研究所と宮崎大学、東北大学、トヨタ自動車、 富士科学との共同研究