ソバの全ゲノム解読(NL55)

ソバはタデ科の植物で、日本では縄文時代から栽培されています。冷涼な気候でも良く育ち、生育期間が 2〜3 ヶ月とほかの穀物に比べて極めて短く、砂地や荒地などでも育つことから、凶作のときの救荒作物として人々の暮らしを支えてきました。

一方、多雨による湿害に弱く収量が安定しないこと、単位面積当たりの収量がイネの 1/5 以下であることなどから、減反による転作などにより、ソバの栽培面積は増加しているものの、国内自給率は 25% 程度と低いままです。

今回のソバのゲノム解析により、ソバアレルギーの原因となるタンパク質の遺伝子が複数見つかりました。また、ソバにモチモチとした食感を生み出す遺伝子や、褐変の原因となる遺伝子が見つかっています。

米や小麦と比べて、タンパク質・ビタミン B 類・食物繊維が多く、血管強化作用など多くの薬理効果のあるルチンを含むソバの需要は高まっています。生産者にも消費者にも嬉しい新品種の育成が待たれます。

かずさ DNA 研究所と京都大学、農研機構、石川県立大学、 新潟薬科大学との共同研究