トマトのゲノム解読に世界で初めて成功

2009/11/5

研究開発

(財)かずさDNA研究所は、全世界で広く食用に供されているトマトのゲノム解読を進める国際共同プロジェクトで中心的な役割を果たしてきましたが、その一環として、トマトの遺伝子の約8割を含むゲノムの主要部分の塩基配列の解読に世界で初めて成功し、結果を公表しました。

トマトは、世界中の誰もが知っている野菜であり、ケチャップやジュースなどの原料にもなっています。学術的には、ジャガイモ、ナス、ピーマンなどの重要な作物を含むナス科に属しており、古くから研究が行なわれてきました。

今回かずさDNA研究所が解読して公表したトマトのゲノム情報を活用することによって、病害虫耐性や乾燥耐性などに優れた高収量のトマトはもとより、カロテン、リコペン、ポリフェノールなどの機能性物質に富んだトマトを育成することなど、新たなトマトの品種の育成や、ひいてはナス科の作物全般の新品種の育成が大きく加速することが期待されます。

かずさDNA研究所では、上述したようなトマトの有用性に鑑み、まず当研究所で得られたトマトのゲノム情報をインターネットで公開することにしました。

今後国際プロジェクトの終了を待って、ゲノム全体の解読データと合わせ、かずさDNA研究所を筆頭著者とする論文が2010年前半に発表される予定になっています。

関連ホームページ   Tomato SBM (selected BAC mixture) Database