原発性免疫不全症の迅速な診断と的確な治療の実現に向けて

2014/10/24

研究開発

~公益財団法人かずさDNA研究所がジェフリー・モデル財団より研究助成を受ける~

原発性免疫不全症とは、先天的な要因により生まれながら免疫系が正常に機能しない疾患の総称で、免疫に関連する遺伝子が何らかの原因で働かなくなるために起こるものと考えられています。
DNAの構造解析技術にノウハウをもつかずさDNA研究所は、2007年度から、理化学研究所 (野依良治理事長)、及び厚生労働省調査研究班との共同研究を開始して、原発性免疫不全症などの希少疾患の患者の検体を、全国から受け入れて遺伝子配列を解析しています。(年間250-300検体、およそ1000遺伝子を解析)

この度、原発性免疫不全症に対する早期の診断や効果的な治療を目指した国際的な活動を支援してきた米国NPOのジェフリー・モデル財団(JMF)から、我が国の免疫不全症遺伝子解析において中心的な役割を果たしているかずさDNA研究所への研究助成をいただくことになりました。
この新事業は、原発性免疫不全症の厚労省調査研究班の現在の研究代表である防衛医科大学校の野々山恵章教授をはじめとする全国の臨床専門医らとの連携の下で行われ、新生児における原発性免疫不全症の検査が可能なTREC/KREC新生児スクリーニング法の実用化研究なども行われます。

免疫不全症データベース(PIDJ):http://pidj.rcai.riken.jp/index.html

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