DIY による植物鉢の無人搬送装置の開発 ~植物の成長モニタリングに貢献~

2022/3/1

研究開発

かずさDNA研究所では、植物の形態(表現型)を定量的にデジタル計測する技術(フェノタイピング)の低コスト化、高効率化、汎用化に取り組んでいます。

 環境の変動や需要の変化に応じた育種の高速化は、様々な栽培植物においても品種間の DNA 配列の違い(遺伝子型)がビッグデータとして得られるようになった今、フェノタイピングが律速段階になっています。

そこで、大量にフェノタイピングを行う方策のひとつとして、温室内で植木鉢(栽培ポット)を無人で搬送する装置を開発しました(宮崎大学、スアナサイエンスとの共同研究)。

市販の搬送車キットを活用することにより導入コストを下げ、レイアウト変更を容易にすることにより、大学や研究機関での様々な利用場面にあわせて導入しやすくしています。

研究成果は国際学術雑誌 Breeding Science において、2 月 17 日(木)にオンライン公開されました。

詳しくは、リリース資料 をご覧ください。

自動搬送システムについては、こちら

論文タイトル:Development of a plant conveyance system using an AGV and a selfdesigned plant-handling device: A case study of DIY plant phenotyping
著者:Takanari Tanabata, Kunihiro Kodama, Takuyu Hashiguchi, Daisuke Inomata, Hidenori Tanaka and Sachiko Isobe
掲載誌:Breeding Science
DOI: https://doi.org/10.1270/jsbbs.21070


写真:宮崎大学に設置している自動配送システム

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