がん予防成分をアブラナ科野菜に作らせる新規遺伝子を発見
2007/4/10
研究開発健康機能性の高い野菜の開発に新たな道
独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、ブロッコリーなどの野菜に含まれるがん予防成分グルコシノレート(カラシ油配糖体) の生合成を調節するキー遺伝子を世界で初めて発見しました。これは理化学研究所植物科学研究センター(篠崎一雄センター長)代謝システム解析ユニットの平井優美ユニットリーダー 、メタボローム基盤研究グループの斉藤和季グループディレクターらと、かずさDNA研究所の柴田大輔産業基盤開発研究部長らが行う新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの委託プロジェクトとの共同研究成果です。
本成果により、グルコシノレート量を多くしたがん予防効果の高い「機能性野菜」を作ったり、植物細胞の培養タンクでグルコシノレートを作ることができると期待されます。
本研究成果の詳細は、米国の学術雑誌『米国科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America:PNAS)』のオンライン版(4月9日の週付け、日本時間4月10日以降)に掲載されます。