SSH連携事業の一環として、木更津高等学校の希望生徒を対象に、「分子生物学実験講座Ⅱ」を行いました。分子生物学実験に欠かせない「制限酵素によるDNAの切断」や「大腸菌の形質転換」の実験を体験してもらいました。また、コムギ胚芽の抽出液を用いた転写・翻訳の再現を行い、セントラルドグマについて考えてもらいました。
日 時 |
令和6年3月23日(土)9:00~14:40、24日(日)9:00~12:00 |
会 場 |
かずさDNA研究所 講習実験室 他 |
参加者 |
希望者18名 他2名 |
内 容 |
分子生物学実験講座Ⅱ
「オワンクラゲの緑に光るタンパク質を合成してみよう!」
実習1日目
- 講義:DNA研究とバイオテクノロジー
- 実習1:制限酵素によるプラスミドDNAの切断
- 実習2:プラスミドDNAによる大腸菌の形質転換(抗生物質耐性遺伝子、GFP遺伝子)
- 実習3:試験管内での転写と翻訳の再現(GFP遺伝子)
- かずさDNA研究所の所内見学
実習2日目
- 実習1の続き:アガロースゲル電気泳動による切断されたDNAの観察
- 実習2の続き:大腸菌の形質転換の結果確認
- 実習3の続き:試験管内で合成したGFPの蛍光観察
生徒感想(抜粋)
- この二日間凄く濃くて良い体験になりました!入試で生物を取る予定なので、再びこの単元に出会った時には2日間でやった事を思い出したいと思います。また、実験では初めての体験だらけで楽しかったし、最初のオリエンテーションの講義では目から鱗の連続で、今まで抱いていた遺伝子組換えのイメージが変わりました!とにかくずっと楽しかったです!
- 学校の授業では暗記になりがちな生物なので本格的な実験ができたことはとても貴重な経験でした。具体的には、知識として覚えたとしても本質的な理解には及ばない生物学の内容を先生方のわかりやすい解説と自分たちで実際に実験をして観察することができ、自身の理解を深められました。進路の関係上、3年生で生物を取る可能性が大いにあるので、今日の内容をこれからのために役立てていきたいと思います。
- 問題集でしか見ないような実験ばかりでとても新鮮な体験が出来ました。実際にやってみると、案外気にしなくてはいけないことが沢山あって、改めて研究者の作業は繊細にかつ集中力がないとできないようなものだなと思いました。また、目に見えないものを可視化するための工夫(GFPと抗生物質を入れたプラスミドを用いるなど)がよく考えられていて、とてもいい勉強になりました。初めは不安な点もありましたが、無事実験を終えることができ、今日のことを共テに生かせたらいいなと思います。
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