DNAオンライン講座@立教新座高等学校 ALDH2遺伝子の多型解析

当研究所の実験教材貸出事業「DNA実験宅配便」で、事前にPCR装置や実験に必要な教材などを宅配便で学校に送付し、高校3年生の希望者18名の生徒に対して、「ALDH2遺伝子の多型解析」に関するリモート実験を行いました。PCR反応の間には「DNA研究とバイオテクノロジー」に関する講義を行いました。

日 時 令和4年6月4日(土)13:30~17:00
会 場 立教新座高等学校(リモート実験)
参加者 高校3年生希望者 18名 教員 5名
内 容 DNAオンライン講座  ALDH2遺伝子の多型解析
分子生物学実験に欠かせないマイクロピペットなどの操作を学び、チューブや遠心機などの取扱いを体験しながら、自分自身の口腔粘膜細胞からDNAを取り出し、PCR法によりALDH2遺伝子の部分配列を増幅しました。増幅したDNAをアガロースゲル電気泳動で分離し、自身のALDH2遺伝子が野生型か変異型かを調べました。個人ごとにゲノムのDNA配列が少し違うことや、個人のDNA配列を調べること(遺伝子解析)により、体質を予測できる場合があることを学びました。
感想 生徒感想(抜粋)

  • 最近の世の中で一般にもPCR検査というものがおこなわれていて、自分も受けたことがあったが、自分で自分の粘膜を使って自分のDNAを調べるというのはとても興味があった。3時間は長いと思っていたが、受けた後たった3時間で調べることができるとはすごいと思った。DNAは最大の個人情報というのを忘れずにいきたいと思う。
  • ヒトの遺伝子はとても大切な個人情報として扱われることであることを初めて知れた。また、慣れない器具を使って実験をすることがとても楽しく班で協力して実験をできた。これからの時代にとても重要になるDNAや遺伝子のことについて、生物の授業よりもさらに理解を深めることができた。
  • とても丁寧に説明をいただいて、ゲノム解析の世界に触れることもできて、大変参考になりました。ありがとうございました。

指導者感想(抜粋)

  • 研究所の皆様に指導してもらえる経験が、生徒たちにとって職業学習としてもプラスになっていると思います。

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