DNAオンライン講座@八千代松陰高等学校 ALDH2遺伝子の多型解析

実験教材貸出事業「DNA実験宅配便」を活用し、事前にPCR装置や実験に必要な教材などを宅配便で学校に送付し、リモート実験を行いました。

日 時 令和4年3月7日(月)13:00~16:00
会 場 八千代松陰高等学校(リモート実験)
参加者 1年生(AEMコース)31名 教員 3名
内 容 DNAオンライン講座  ALDH2遺伝子の多型解析

分子生物学実験に欠かせないマイクロピペットなどの操作を学び、チューブや遠心機などの取扱いを体験しながら、自分自身の口腔粘膜細胞からDNAを取り出し、PCR法によりALDH2遺伝子の部分配列を増幅しました。増幅したDNAをアガロースゲル電気泳動で分離し、自身のALDH2遺伝子が野生型か変異型かを調べました。個人ごとにゲノムのDNA配列が少し違うことや、個人のDNA配列を調べること(遺伝子解析)により、体質を予測できる場合があることを学びました。

生徒さんの感想
  • 今回は、このようなとても貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。DNAは誰しもが持っているものですが、それを体感することは難しいものだと思います。それを、今回の実験で可視化したことで少しDNAを身近に感じることができました。DNAそのものは小さなものですが、同時に大きな個人情報としての役割も果たしていると聞いて、なんだか不思議な気持ちになりました。また、実験に使用した器具や薬品も今までに取り扱ったことがないようなものばかりでとても勉強になりました。今回の実験を通してDNAやゲノムにも興味が湧いて、授業で習ったときの知識と結びつく部分もあり、とても面白いと感じました。実験では、小さなミスをしてしまわないように友達と協力しながら良い緊張感で取り組むことができ、楽しく有意義な時間を過ごすことができました。今回学んだことを無駄にしないように、自分でもう一度振り返ったり、友達と一緒に思い出したりしながら、この経験が自分の財産となるようにしたいです。
  • 私は、「お酒に強いか弱いか」のDNA実験をする、と初めて聞いた時、どのようにして実験するか全く想像できなかったが、実際説明を聞いたり、やってみたりすると、生物や化学で習ったことを組みあわせて実験を進めていることに気づきました。これまで、生物や化学で初めて習ったことを、いつどのように使うのかあまりわからなかったことが多かったけれど、今回の実験を通して、なんのためにこの動作を行うのかがわかったので、とてもいい機会になりました。また、今回行ったのは、コロナの影響でみんなが知っている「PCR」というものだったので、なおさら実感が湧きました。今のPCR検査に対しての理解を深められたので、今回の実験はとても勉強になりました。
  • 実験は高校に入る前から好きだったけれども、これだけ長い実験をしたのは初めてだったのでとても楽しかったし、やりがいがあった。お酒に強いか弱いかを調べる方法は実験前はもちろん全く想像もつかなかったけれど、実験が進み説明をきくにつれて少しづつわかっていけたような気がする。DNAを鑑定してお酒が強いか弱いかを調べるには塩基の単位で調べなければいけないということにとても驚いたし、現代の技術でそんなに細かいところまで調べられるということにも驚いた。こんなに小さいものも解析できるとなると何故か安心できる。理解が及ばないほど小さい塩基が一つ変わるだけで大きな差ができるということを知ることが出来てよかった。また、なにかの拍子に塩基が変わって、チンパンジーから人間が生まれたりすることがあるのかなとか思ったりもした。
  • 八千代松陰高等学校リンク → AEM 「DNA実験」 協力:かずさDNA研究所 | 八千代松陰学園

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