【募集】スプリングサイエンスキャンプ2015
2014/12/8
アウトリーチ活動独立行政法人 科学技術振興機構(JST)が主催する高校生のための先進的科学技術体験合宿プログラム「スプリングサイエンスキャンプ2015」では、全国12会場で特徴あるプログラムが開催されます。当研究所は、「有用酵素を探し出そう! ~環境微生物の遺伝子資源~」というプログラムタイトルで、全国から12名の生徒を募集します。応募方法は、JSTのホームページ(最下段のボタンをクリック)でご覧いただけますので、ふるってご応募下さい。
本プログラムでは、環境サンプル中の微生物から有用酵素を探索するための遺伝子組み換え実験を含む一連の実験を体験することや、DNA研究に関する幅広い内容の講義を受けることができます。生命科学研究の概要を知るだけでなく、最先端のバイオテクノロジーを体験し、生物学の重要な概念や研究成果の実社会への応用について実践的に学ぶ事ができます。高校の理科教育より数段高いレベルの内容ですが、遺伝子組み換え技術の重要性を学ぶ事で、ミクロレベルの生命科学の面白さに興味を持つきっかけとなることを願っています。
日 時
2015年3月25日(水)~ 3月27日(金)
会 場
かずさDNA研究所
製品評価技術基盤機構(NITE)バイオテクノロジーセンター(NBRC)
宿泊場所:オークラアカデミアパークホテル
募 集
12名
キャンプのプログラム内容(予定)
環境問題やエネルギー問題を解決するための微生物資源の利活用のための研究を凝縮させ、ゲノムDNAの調製から遺伝子クローニング、さらにはそのタンパク質発現と活性評価の実験を含みます。具体的には、遺伝子組み換え技術を用いて、バイオ燃料を作るときに用いられているアミラーゼ遺伝子を探索します。次世代シーケンサーや大型計算機の見学やゲノム生物学や生物情報科学に関する講義もあります。
- メタゲノムDNAの抽出(実習)ゲノム生物学の歩み(講義)
牛糞堆肥に含まれる微生物のゲノムDNAをまるごと抽出します。この20年に急激に発展したゲノム生物学に関する講義もあります。 - DNAの電気泳動と濃度測定(実習)
抽出したDNAをゲル電気泳動法により観察し、分光光度計でDNA濃度を測定します。 - 結果のまとめ・討論(4人×3グループ)
- PCRによる遺伝子の増幅(実習)遺伝子クローニングからタンパク質発現(講義)
DNAを増幅する機械で、特定の遺伝子をクローニングします。遺伝子組み換え技術の重要性を学びます。 - 大腸菌の形質転換(実習)
遺伝子組み換え実験を行います。 - (独)製品評価技術基盤機構・生物遺伝資源保存施設(見学)・微生物について(講義)
微生物の有用性について学び、微生物バンクを見学します。 - 交流会(ティータイム)
- 実験結果のまとめ・討論(4人×3グループ)
- 組換えタンパク質の電気泳動と活性測定(実習)
- 実験結果発表会