多くのタンパク質は、他のタンパク質と相互作用（結合）することで働いており、相互作用の研究は新しい治療薬の開発につながる可能性があるため、注目されています。摂南大学・理化学研究所とかずさDNA研究所の共同研究グループは、網羅的かつ高速にタンパク質の複合体を解析できる「HaloMS法」を開発しました。この解析法と人工知能を組み合わせることで、ヒトの脂肪細胞における新たな多数のタンパク質間相互作用を明らかにし、脂肪細胞の分子ネットワークがどのように統合されるかを明らかにする「地図」を示すことができました。この結果から、より精度の高い予防医学につながることが期待されます。

詳細は摂南大学のプレスリリース をご覧ください。

論文タイトル；Mapping adipocyte interactome networks by HaloTag-enrichment–mass spectrometry
著者：Junshi Yazaki, Takashi Yamanashi, Shino Nemoto, Atsuo Kobayashi, Yong-Woon Han, Tomoko Hasegawa, Akira Iwase, Masaki Ishikawa, Ryo Konno, Koshi Imami, Yusuke Kawashima, Jun Seita
掲載誌：Biology Methods and Protocols
DOI：10.1093/biomethods/bpae039