DNAオンライン講座@秋田県立横手高等学校 謎のお肉のDNA鑑定
2021/7/15
アウトリーチ活動
秋田県にある県立横手高等学校の高校生7名を対象に、Zoomシステムを用いたオンライン実験講座を開催しました。
事前にPCR装置や実験に必要な教材などを宅配便で学校に送付し、リモート実験を行いました。
今回の実験は、各自に配られた肉片(ウシ、ブタ、トリ)を材料に、PCRでシトクロームb遺伝子の部分配列のDNAを増幅し、増幅したDNAをアガロースゲル電気泳動で大きさごとに分離し、配られた肉片がどの生き物だったかを特定するという高度な内容でしたが、皆さん無事に正解することができました。
日 時 | 令和3年7月8日(木)13:30~15:30、18:10~19:10 |
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会 場 | 秋田県立横手高等学校(リモート実験) |
参加者 | 高校3年生 希望者 7名 教員 2名 |
内 容 | DNAオンライン講座 講 義:DNAの基礎から最新の話題まで 実 験:謎のお肉のDNA鑑定 分子生物学実験に欠かせないマイクロピペットなどの操作を学び、チューブや遠心機などの取扱いを体験しながら、生き物ごとにゲノムのDNA配列が異なること、その違いとDNA鑑定の技術を使って、生き物を特定する方法を学びました。 ブタ、トリとウシの肉片から、DNAの研究に欠かせないPCR法を用いて、ミトコンドリアゲノムにあるシトクロームb(Cytb)遺伝子を数百万倍に増幅しました。3種類の生物のCytbが特異的に増幅するようなプライマーを用いて、PCR産物が増えたかどうかで動物種を判定します。さらに、結果を分かりやすくするために、各動物でのPCR産物の長さが異なるようにプライマーを設計しました。 PCR法により増幅させたDNAをアガロースゲル電気泳動法で分離し、PCR産物の有無やPCR産物の長さを確認し、動物種の特定を行いました。 |