植物のゲノム解析についての総説論文が日本育種学会誌Breeding Scienceに掲載されました

2021/4/16

研究開発

 
 
植物のゲノム解析は、2000年に高等植物としては初めてシロイヌナズナの全ゲノムが解読されたことから始まりました。これは1996年から進めていた、かずさDNA研究所を含む日欧米の研究機関による国際共同プロジェクトの成果でした。そして、シークエンス技術の飛躍的な向上も相まって、その後の20年間でゲノムが解読された植物は400種を超えています。

この総説論文では、DNA配列解析技術の歴史を簡単にたどりながら、染色体レベルでの配列構造の解明を可能にした最新のロングリード法やシークエンス拡張技術と、植物の倍数性に対応した先進的な解析方法について紹介しています。

すでに100種を超える植物で染色体レベルでのゲノム解読結果が報告されていて、そのデータはかずさDNA研究所が運営するPlant GARDENデータベースに収録しています。植物の進化研究は、特定の遺伝子のアミノ酸配列を比較するのではなく、ゲノム配列全体の構造に着目する段階にきています。

ゲノムの解析技術は今もなお発展を続けています。かずさDNA研究所は、10年以内に地球上の全ての真核生物のゲノムを解読しようとする国際的な取り組み『Earth BioGenome Project』に参加しています。

総説タイトル:Chromosome-level de novo genome assemblies of over 100 plant species
著者:Kenta Shirasawa, Daijiro Harada, Hideki Hirakawa, Sachiko Isobe, Chittaranjan Kole.
雑誌:日本育種学会誌 Breeding Science
DOI:10.1270/jsbbs.20146

Plant GARDEN  https://plantgarden.jp
Earth BioGenome Project  https://www.earthbiogenome.org/