「イチゴの輸送適性に優れる品種育成を迅速に実現するゲノム育種法開発」を進めています

2018/8/16

研究開発

 かずさDNA研究所では、2015年度からの3年間、農林水産技術会議が公募した農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業(シーズ創出ステージ)の課題研究「イチゴの輸送適性に優れる品種育成を迅速に実現するゲノム育種法開発」を実施してきました。

 日本のイチゴは高品質で、海外からの需要も高まっていますが、果皮がやわらかく長時間の輸送に耐えにくいという問題があります。かずさDNA研究所では、2013年にイチゴのゲノムを解読し、ゲノムの情報を育種に活かす試みを行ってきました。

 課題研究では、ゲノム情報を用いて現存イチゴ品種の味や形のまま、果皮が強く果肉が硬い品種を効率よく作り出すための育種法の開発に取り組みました。

 7月27日には、終了課題を対象とした「知」の集積と活用の場 ポスターセッションにて成果発表を行いました。研究グループは、5年以内に輸送適性に優れる品種候補ができるゲノム育種法と育種素材を開発することを目指しています。

2019年9月10日追記:
論文がActa Horticulturaeで公開されました。
論文情報:Challenge to genomic selection in strawberry at four breeding stations in Japan.
<Acta Horticulturae誌のURL> https://www.actahort.org/index.htm
<論文のURL> https://www.actahort.org/books/1203/1203_1.htm


農林水産技術会議
http://www.affrc.maff.go.jp/
「知」の集積と活用の場
https://www.knowledge.maff.go.jp/

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