研究テーマ2 免疫関連難治疾患の治療効果判定・予後予測のためのバイオマーカーの探索開発研究

サブテーマ1:免疫関連炎症・アレルギー、自己免疫疾患の治療効果予測バイオマーカー探索

サブテーマ1:免疫関連炎症・アレルギー、自己免疫疾患の治療効果予測バイオマーカー探索

千葉大学では、対症療法しかなかった免疫関連難治疾患の新規治療法開発を目指した臨床研究を積極的に進め、アレルギーワクチンや癌の免疫細胞治療法において有効性の高い有望な治療法を開発してきました。しかし、効果については個人差が大きく、どのような患者に有用であるかなど不明な点が多く、治療の高効率化が強く望まれていました。

そこで、治療前、治療中及び治療後の患者サンプルと詳細な臨床データの集積を基に、アレルギーワクチンや癌の免疫細胞治療の治療効果判定ならびに予後予測が可能なバイオマーカーの同定を、このテーマでは目指します。特に花粉症ワクチン開発については、千葉大学イノベーションプラザにある花粉暴露室が検体収集に極めて重要な役割を果たすものと期待されます。他のアレルギー疾患としては、アトピー性皮膚炎、薬疹、関節リウマチ、機能性食品によるプロ・プレバイオティクスの薬効評価のためのバイオマーカーを探索します。

サブテーマ2:癌の免疫細胞治療の予後予測マーカー探索

サブテーマ2:癌の免疫細胞治療の予後予測マーカー探索

NKT細胞をターゲットとした癌の免疫細胞療法においては、千葉大学が理化学研究所と共同トランスレーショナルリサーチ(TR)研究を積極的におこなっており、先進医療として社会に還元されつつあります。このサブテーマでは開発した新規免疫細胞療法の治療成績の飛躍的向上を目指して、治療効果予測のためのバイオマーカー探索に挑みます。