韓国の国立農業科学院と共同研究契約を締結しました。

2016/3/9

研究成果

~約40系統のトマトの代謝産物の解析による有用形質同定のためのデータ管理システムの開発を目指して~

韓国の農村振興庁の国立農業科学院(NAS)と公益財団法人かずさDNA研究所は、トマトに含まれる代謝産物の解析(メタボローム解析)のためのデータの取得および、データ管理システムの開発において共同研究契約を締結しました。

本共同研究では、色、甘さや重さなど興味深い農学的特徴を示す約40系統のトマトについて、高性能な質量分析機器を用いたメタボローム解析を行い、データを収集するとともにデータ管理システムの開発を目指します。これらの解析をもとに、有用形質に影響する遺伝子のゲノム上の位置(メタボロームQTL;メタボローム量的形質遺伝子座)を同定するために役立つ特徴ある代謝産物を推測します。

かずさDNA研究所では、2008年にトマトを用いて生体の成分組成を一挙に解析する手法を開発し、トマトに様々な成分が含まれていることを明らかにしています。この代謝産物の一斉検出では特定の標的を決めない非ターゲット解析ですが、このかずさDNA研究所の得意とする手法と、国立農業科学院が得意とする、既知の標準化合物の解析結果を参照しながら解析するターゲット解析のデータを統合することにより、メタボロームQTLに関わるより多くの特徴ある代謝産物の同定が可能となります。

研究期間は、2016年3月1日から2017年12月31日までです。韓国の国立農業科学院は、短期、もしくは長期の研究のために韓国の研究員をかずさDNA研究所に派遣させます。また、かずさDNA研究所の研究員も、実験や研究の進捗についての話し合いのために、韓国国立農業科学院を訪問します。