ヒエラシウム(キク科植物)のDNAマーカー連鎖地図の作成

2014/12/24

研究成果

~受精を伴わずに種子をつくる仕組みの解明を目指して~

 公益財団法人かずさDNA研究所は、オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)と共同で、ヒエラシウム(キク科植物)(写真1)のDNAマーカーを多数開発し、高密度連鎖地図を作成しました。
ヒエラシウムは、タンポポに似た花を咲かせることから、「コウリンタンポポ」と呼ばれるキク科多年草の園芸種です。
ヒエラシウムは、受精を伴わずに単為発生するという、アポミクシス(無融合生殖)という現象を研究するためのモデル植物として注目されています。ヒエラシウムのめしべでは、減数分裂が起こらずに卵細胞をつくり、そのまま種子を形成することで、母親の遺伝情報がそのまま子に受け継がれます。
アポミクシスのしくみを既存の農作物に導入することができれば(図1)、受粉せずに親と遺伝的な違いがない優良品種をつくることができるため、その分子機構の解明は大変重要とされています。

 この研究成果については、2014年12月23日付のAnnals of Botany誌に掲載されました。

写真1:ヒエラシウムの花 図1
写真1:ヒエラシウムの花 図1