セントロメアDNA領域とヒト人工染色体(HAC)のDNA複製についての論文が発表されました。

2014/10/20

研究成果

 セントロメア領域は細胞が分裂して増えるときに、染色体を等しく分配するために紡錘糸が結合する染色体の領域です。ヒトのセントロメア領域は、171bpのアデニンとチミン(AT)塩基の多いαサテライト配列の反復構造からなり、縦につながった反復配列の長さが3-5Mb(300-500万塩基)にもなります。
このセントロメア領域のDNAがどのように複製されているのかを細胞自身のセントロメアDNA領域とヒト人工染色体(HAC)で調べました。
これまでの研究で、他の生物ではAT塩基の多い配列を持つ領域からDNA複製が開始されていることが知られていましたが、ヒトでもAT塩基の多いαサテライト配列がDNA複製の開始点として働くことが証明されました。

この研究は、NIH(米国国立衛生研究所)、英国エジンバラ大、米国カリフォルニア州立大との共同研究で、かずさDNA研究所が開発したヒト人工染色体(HAC)を使用し、人工染色体のデータ解析にも貢献しています。

研究成果は、9月 16日のNucleic Acids Researchオンライン版で公開されました。

http://nar.oxfordjournals.org/content/42/18/11502.long

(doi:10.1093/nar/gku835)