がん抑制遺伝子BRCA1の細胞機能についての論文が発表されました。

2014/10/20

研究開発

~新しい乳ガン治療法の可能性~

 家族性乳がんの原因遺伝子として知られるBRCA1は、DNA損傷の修復、細胞周期チェックポイントの活性化、遺伝子転写調節、DNA複製、中心体機能などを含む多くの異なる細胞機能に関与していますが、その機能は十分に理解されていません。
そこで、BRCA1遺伝子の90kbに渡る遺伝子領域をヒト人工染色体(HAC)に組込んでBRCA1遺伝子を欠損した培養細胞に導入し、BRCA1の機能を調べました。
その結果、BRCA1遺伝子の欠損が、セントロメア(動原体)という染色体を正しく分配するために必要な領域の転写活性を上昇させセントロメア機能に障害をもたらすことが明らかになりました。

 この研究は、NIH(米国国立衛生研究所)、英国エジンバラ大、米国インディアナ州立大との共同研究で、かずさDNA研究所が開発したヒト人工染色体(HAC)を用いています。
研究成果は、9月 26日のNucleic Acids Researchオンライン版で公開されました。

http://nar.oxfordjournals.org/content/early/2014/09/26/nar.gku870.full

(doi:10.1093/nar/gku870)