単一細胞イメージングによる炎症応答反応の解析についての論文が公開されました。

2014/8/8

研究成果

~2014年8月7日のCell Reportsにオンライン掲載~

炎症性細胞死の現場を捉える
-単一細胞イメージングが明らかにした炎症応答のデジタル制御-

生物が細菌感染や損傷によって組織に傷害を受けると、炎症応答をはじめとする免疫応答が起こります。その一つに、カスパーゼ-1(タンパク質分解酵素)の活性化によるものがあり、炎症性サイトカインの分泌や炎症性細胞死を誘導するカスパーゼ-1を含む経路が注目されています。

本研究では、細胞の炎症応答に関与する「カスパーゼ-1」の活性化を単一細胞で検出する方法を開発し、マクロファージにおいてカスパーゼ-1が活性化される様子と同時に、炎症性サイトカインIL1betaの分泌過程を実時間観察しました。

その結果、カスパーゼ-1の活性化はある刺激の強さを超えると起こり、引続き起こる炎症性サイトカインの分泌によりマクロファージの細胞死が起こることを観察しました。この観察から、個々のマクロファージ毎に活性化に必要な刺激の強さが異なり、単一細胞レベルでは活性化される/されないのデジタル様式で制御されていることを明らかにしました。
この成果は、多くの自己炎症性疾患や慢性炎症が関わる病態における新たな治療戦略の基礎となることが期待されます。

この研究は、東京大学、理化学研究所との共同研究であり、かずさDNA研究所は炎症性サイトカイン分泌の計測系の開発に貢献しました。

詳しくは東京大学のプレスリリースをご覧下さい。:
http://www.u-tokyo.ac.jp/public/public01_260808_j.html