唾液を利用した先天性疾患の新たな検査法の開発

2022/5/2

研究開発

かずさDNA研究所では、先天性遺伝病や免疫不全症の新生児スクリーニングにおいて、乾燥ろ紙血を用いたタンパク質の解析技術を確立してきました。しかし、乾燥ろ紙血では検出困難なタンパク質もあり、検査対象にすることができない疾患も多く存在します。

そこで検出できるタンパク質を補うために、侵襲性の低い体液である唾液をろ紙に垂らして乾燥させた乾燥ろ紙唾液に着目し解析を行いました。

その結果、乾燥ろ紙唾液から約5000種類のタンパク質が検出され、乾燥ろ紙血で不足するタンパク質を十分に補完できることが明らかになりました。また、室温で4週間保存してもタンパク質が安定であることも確認されました。

今後、乾燥ろ紙唾液を検体として使うことで、より幅広い疾患を対象とした検査システムの開発が期待されます。

論文タイトル:Evaluation of the Suitability of Dried Saliva Spots for In-Depth Proteome Analyses for Clinical Applications
著者:Hironori Sato, Daisuke Nakajima, Masaki Ishikawa, Ryo Konno, Ren Nakamura, Osamu Ohara, and Yusuke Kawashima
掲載誌:Journal of Proteome Research
DOI:10.1021/acs.jproteome.2c00099

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