トマトの全ゲノム解読に世界で初めて成功

2012/5/31

研究開発

~Nature誌(5月31日号)に論文掲載~

公益財団法人かずさDNA研究所は、トマトゲノムコンソーシアムの一員として、栽培トマトとその祖先種であるSolanum pimpinellifolium(ソラナム ピンピネリフォリウム)の全ゲノムの解読に成功しました。トマトゲノムコンソーシアムはトマトのゲノム解読を目的とする14ヶ国、300名以上の科学者からなる国際コンソーシアムで、本研究グループはその中で主要な役割を果たしました。

トマトは、ジャガイモ、ナス、ピーマンなど重要な作物を含むナス科植物の代表として古くから遺伝学の研究が行なわれてきました。これらナス科植物は、生産量や出荷額において世界で最も重要性が高い野菜と言われています。そのため、トマトゲノムコンソーシアムへの関心は高く、多くの国や研究機関が参加しました。

今回の成果によって、トマトがもつ約35,000個の遺伝子のゲノム上の位置や構造が明らかになり、機能に関する多くの手がかりが得られました。これらの情報を活用することによって、耐病性、害虫耐性、乾燥耐性に優れた高収量トマトや、カロテン、リコペン、ポリフェノールなどの機能性物質に富む高機能性トマトの育成など、新たなトマト品種さらにはナス科作物全般の育種が大きく加速することが期待されます。

本プロジェクトの成果となる論文は、Nature誌(5月31日号)に掲載されます。

 関連ホームページ Nature誌 日本語版
Nature誌
トマトゲノム解読国際共同プロジェクト