東海大学付属浦安高等学校・中等部 特別講座「サイエンスクラス」

東海大学付属浦安高等学校および、中等部では、科学好きの生徒を募って、特別講座「サイエンスクラス」の授業を行っています。今年度は「DNAから探る医療」というテーマで講座を開催しました。

日 時 令和4年6月24日(金)16:10~17:50
会 場 東海大学付属浦安高等学校・中等部
参加者 中学高校生25名、教員3名
内 容 「DNAから探る医療」

昨年の講座「遺伝子を科学する」に参加した生徒もいましたが、中学1年生から高校3年生の25名が、DNAの基礎からゲノム研究の流れ、そこから進んだがん研究についての講義を受けました。講義を受けた後に、班ごとに①講義の中で気が付いたこと、②疑問に思ったこと、③がん治療をもっと効率的に進めるためのアイデアについてまとめ、発表会を行いました。

日 時 令和4年8月3日(水)10:00~14:30
会 場 かずさDNA研究所
参加者 中学高校生11名、高校生8名、教員4名
内 容 「お酒の分解に関わるアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)遺伝子の多型解析」

中学・高校では体験できない高度なDNA実験を行いました。綿棒で自身の口腔粘膜細胞を採取し、その細胞を細胞溶解液で処理した後に、そこに含まれるDNAを鋳型として自身のアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)遺伝子の一部を増幅しました。

ALDH2はお酒の分解に関わる酵素で、遺伝子の中の1か所の塩基配列がGからAに変異しているとアルコールの中間代謝産物のアセトアルデヒドの分解能力が低下し、お酒に弱くなります。

両親からそれぞれ1ずつのALDH2遺伝子をもらっているので、その遺伝子型がGタイプかAタイプか、PCR実験とアガロースゲル電気泳動実験で調べました。

皆さんが注意深く説明を聞き、手技良く実験を進めてくれたおかげで、きれいな実験結果を得ることができました。

日 時 令和4年10月11日(火)16:10~17:50
会 場 東海大学付属浦安高等学校・中等部
参加者 中学高校生23名、教員3名
内 容 「制限酵素によるDNAの切断と遺伝子組換え大腸菌の観察」

ゲノム情報を活用した医療が進んできたのも、分子生物学を中心としたさまざまな研究の進展があったからです。今回は、分子生物学実験の中で重要な技術となる「制限酵素によるDNAの切断」と「遺伝子組換え大腸菌の観察」を行いました。1班あたりに配られた5種類のプラスミドDNAを制限酵素で切断し、アガロースゲル電気泳動で切断パターンを確認し、プラスミドDNAの正体を予想してもらいました。これらのプラスミドで形質転換した大腸菌の様子(緑色に光っているか?抗生物質に耐性か?)を観察しながら、プラスミドDNAの正体をつきとめるヒントにしてもらいました。

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