神奈川県立鎌倉高等学校の高校生43名を対象に、Zoomシステムを用いたオンライン実験講座を2日間開催しました。
実験教材貸出事業「DNA実験宅配便」を活用し、事前にPCR装置や実験に必要な教材などを宅配便で学校に送付し、リモート実験を行いました。
日 時 |
令和3年10月12日(火)11:35~14:20
10月13日(水)9:15~12:35 |
会 場 |
神奈川県立鎌倉高等学校(リモート実験) |
参加者 |
高校生 希望者 43名 教員 3名 |
内 容 |
DNAオンライン講座
実 験:謎のお肉のDNA鑑定
分子生物学実験に欠かせないマイクロピペットなどの操作を学び、チューブや遠心機などの取扱いを体験しながら、生き物ごとにゲノムのDNA配列が異なること、その違いとDNA鑑定の技術を使って、生き物を特定する方法を学びました。
- Cytb遺伝子を増幅しよう!
ブタ、トリとウシの肉片から、DNAの研究に欠かせないPCR法を用いて、ミトコンドリアゲノムにあるシトクロームb(Cytb)遺伝子を数百万倍に増幅しました。3種類の生物のCytbが特異的に増幅するようなプライマーを用いて、PCR産物が増えたかどうかで動物種を判定します。さらに、結果を分かりやすくするために、各動物でのPCR産物の長さが異なるようにプライマーを設計しました。
- 増幅した DNAを観察しよう!
PCR法により増幅させたDNAをアガロースゲル電気泳動法で分離し、PCR産物の有無やPCR産物の長さを確認し、動物種の特定を行いました。
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感 想 |
生徒さんの感想から:
- コロナでPCRという言葉はよく聞くようになっていたので、実際のしくみがわかってよかった。
- 電気泳動法などは授業で習ったが、話だけでは理解できなかったところも、実際に自分がやることで、理解を深めることができた。
- 授業で勉強したことを実際に活かすことができて、すごく楽しかった。
先生方の感想から:
- 資料集等で原理を見ながら講義で終わらせるよりも、実際に実験することで、知識の定着がより深まったと思う。
- 実験をしてみて、研究職に興味をもった生徒がいた。教員以外の職業の人と話をできたことは、進路指導という点でもよかった。
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