田畑哲之副所長が文部科学大臣表彰を受賞しました

平成23年度科学技術分野の文部科学大臣表彰において、当研究所の田畑哲之 副所長 兼 植物ゲノム研究部長が、科学技術賞(研究部門)を受賞しました。

科学技術賞(研究部門)は、「我が国の科学技術の発展等に寄与する可能性の高い独創的な研究又は開発を行ったもの」を対象にその功績を讃えた賞で、平成23年4月11日、文部科学省より発表されました。

田畑副所長

氏名:田畑哲之 副所長 兼 植物ゲノム研究部長
業績名:先駆的ゲノム解読とそれによる農作物を含む植物機能の研究

田畑哲之副所長の受賞対象となった業績は、分子生物学の発展とDNA技術の進歩によって、生物機能をつかさどる主要遺伝子の単離や構造、機能解析が可能となり、同時にDNAクローニング技術やDNA塩基配列分析技術の進歩、大量塩基配列データを処理できる計算機システムの開発などにより、各種生物を対象とした全ゲノム解読が可能になりつつあった1996年に、世界で全生物として3番目、植物に代表される光合成生物として初めて、ラン藻の全ゲノムを解読し、その全遺伝子を明らかにしたことです。また、モデル植物シロイヌナズナのゲノム解読国際プロジェクトにおいては、日本を代表し、高等植物で世界初のゲノム解読に大きな貢献をしました。

本研究により、植物および関連微生物の遺伝子の基本構造が明らかになり、遺伝情報の総合的理解に向けた研究が著しく促進されました。また、大規模遺伝子機能解析を推進するための共通情報プラットフォームが構築され、育種技術が著しく近代化し、結果として画期的に進歩しました。

本成果は、我が国の大規模ゲノム機能解析に向けた研究基盤の構築に大きく貢献し、同時に、イネ、コムギ、トウモロコシなど主要農作物の更に高度な品種改良に寄与することが期待されています。

文部科学省ホームページ  「平成23年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞者等の決定について」