教育連携:千葉県立木更津高等学校「令和元年度 分子生物学実験講座Ⅱ」

木更津高校との連携事業に基づく「令和元年度 分子生物学実験講座Ⅱ」

 かずさDNA研究所では、県内の皆様に DNA研究の重要性や現状について広くお伝えできるよう取り組んでおります。また、科学への興味・関心を持っていただくことを目的として、さまざまな理科教育支援活動を展開しております。
 千葉県立木更津高等学校は、平成28年に文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校の採択を受け、更に理数科を設置するなど大変意欲的に取り組まれています。
 当研究所では、従来からの教育協定を継続して更なる相互連携を進めており、今回は、これら連携事業に関する協定に基づく学習ロードマップに従い、生命科学学習の1つとして「分子生物学実験講座Ⅱ」を実施しました。

日 時 令和2年2月22日(土)9:00~15:00、 23日(日)9:00~12:20
会 場 かずさDNA研究所 講習実験室
参加者 希望者15名 他3名
内 容 SSH生命科学講座
「大腸菌の力を借りて、深海エビの発光を再現してみよう!」



実習1日目

  • 開講式・注意事項等
  • 講義:遺伝子組換えとバイオテクノロジー
  • 制限酵素でDNAを切断
  • 電気泳動でDNA断片を分離
  • ゲルからDNA断片の切り出し
  • リガーゼでDNA断片を連結
  • 大腸菌を形質転換
  • かずさDNA研究所の所内見学

実習2日目

  • 大腸菌の形質転換の結果確認
  • 目的コロニーの選別
  • 組換えタンパク質の蛍光標識
  • タンパク質のゲル電気泳動
  • 組換えタンパク質のルシフェラーゼ発光
  • 質疑応答・まとめ
  • 閉講式

生徒さんらの感想(原文まま)

  • 発光が、思ったよりも強い光ですごいと思った。遺伝子組み換えは、難しくて、自分には理解できないと思っていたけど、実際にやってみると理解ができた。(1年男子)
  • 「分子生物学」と聞くと高度で難しいイメージを持っていたけれど、わかりやすく説明していただいたおかげでDNAのもつ可能性ってすごいんだなと感動できた。こんな風に高度な実験をさせていただく機会はなかなかないので、この講座を受けられて良かったと思った。生物の勉強をもっと頑張ろうと思った。(1年女子)
  • 昨年受けて楽しかったから、軽い気持ちで参加したが、一番最初の講義の時点で、興味深く、自分の将来や進路に大きく関係する話が聞けた。実験では、とてもわかりやすく、図などを用いて説明してくれたので、十分に理解できた。また、難しいことは何度も説明してくれたので、一回目でわからなくても、最終的に理解することができた。(2年女子)

 千葉県立木更津高等学校リンク→ こちら

開講式・全体説明・講義
マイクロピペット練習の後、制限酵素でDNAを切断
アガロースゲル電気泳動によるDNA断片の分離
電気泳動後のアガロースゲルから目的DNA断片の切り出し
研究所見学(シーケンサー室他)
大腸菌の形質転換・寒天培地へのプレーティング
タンパク質のポリアクリルアミド電気泳動
組換えタンパク質のルシフェラーゼ発光の様子
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