関節リウマチの新しい治療標的を発見

2023/5/24

研究開発


千葉大学大学院医学研究院と国保旭中央病院、かずさDNA研究所は共同で、関節リウマチを悪化させるタンパク質TAp63を同定しました。

関節リウマチは、関節に炎症が起こることによって、痛みや腫れが生じる病気です。
メトトレキサートは、関節リウマチ治療の第一選択薬ですが、その効果の仕組みはほとんど明らかになっていません。

そこで、関節リウマチ患者の細胞をつかってメトトレキサートによって調節される遺伝子を同定するために、網羅的な遺伝子発現解析を行いました。その結果、メトトレキサートを処理するとTAp63という遺伝子の働きが弱くなることがわかりました。また、TAp63が働いていると、Foxp3遺伝子の発現が低下し、関節リウマチが悪化することが明らかになりました。さらに、マウスをつかった実験で、TAp63遺伝子の働きを抑えることで関節リウマチが改善されることも実証されました。

メトトレキサート治療のメカニズムが明らかになったことで、新たな治療薬の開発が期待されます。

詳しくは千葉大学のプレスリリースをごらんください(英語)。

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