ラッカセイ栽培種のゲノム配列を解読しました 〜品種改良の加速化に期待〜

2019/5/10

研究開発

 かずさDNA研究所は、米国ジョージア大学など8カ国25大学・研究機関との共同研究で、ラッカセイ栽培種(品種名:Tifrunner)を解読しました。

 ラッカセイの栽培種は2つの異なるゲノムを持つ異質四倍体です。それぞれのゲノムを持つ二倍体祖先種のゲノム配列は2016年に解読が完了していますが(2016年2月23日かずさDNA研究所プレスリリース)、栽培種自体のゲノム解読は行われていませんでした。

 近年実用化された第3世代シークエンサーや細胞核内のゲノムの立体構造に着目した新しい分析法などの新しい技術により、異質四倍体であるラッカセイ栽培種の複雑なゲノムを解読することに成功しました。

日本を含む世界各地のラッカセイ品種の解析により、ラッカセイ栽培種は単一の起源をもつことが示されました。

研究成果は、国際科学雑誌Nature Geneticsに5月1日付でオンライン公開されました。

論文タイトル:The genome sequence of segmental allotetraploid peanut Arachis hypogaea.
掲載誌:Nature Genetics
DOI:10.1038/s41588-019-0405-z

詳しくは、プレスリリースをご覧ください。
(リンクはPDFファイル:632KB)
20190510PDF

Facebook
X
SDGs