テーマ 9特別な染色体が性を決定します

ネッティ・スティーブンスとエドマンド・ウィルソンが、性別が特別な染色体によって決定される方法を説明します。

こんにちは。私は、ネッティ・スティーブンスです。エドマンド・ウィルソン博士と私は、性が特別な染色体で決定されることを示しました。それはチャイロコメノゴミムシダマシの細胞を観察した結果でした。 チャイロコメノゴミムシダマシの幼虫 次の描画は私が1905年に発表した論文から取ってきたものです。メスの体細胞には20本の染色体があり、全て似たような大きさです。予想通り、メスの配偶子には半分のセット(10本)の染色体があります。 [メス][体細胞] [配偶子(卵)] オスの体の細胞には、19本の似た大きさの染色体と1本のとても小さい染色体があります。私は2つのタイプのオスの配偶子が減数分裂によってできることを見つけました。精子の一部は小さい染色体を持ち、一部は持ちません。 [オス][体細胞] [配偶子(精子)] 私は、チャイロコメノゴミムシダマシで、この“異なる”染色体がオスであることを決めているに違いないと結論しました。この異なる染色体Yと、それより大きい相棒のXはともに性染色体です。多くの種の性は、これら性染色体で決められています。 そう、性はメンデルの形質のように遺伝子します。ヒトの性はこのように決まります… 女性には2本のX染色体があります。 男性には1本のXと1本のYがあります。 女性はX染色体だけしか提供できませんから、子どもの性を決定するのは男性です。男性は女性を作るのにX染色体を提供し… XX:女の子になります! [女の子] …またはY染色体を提供して男の子になります。 [男の子] もし減数分裂と受精が正常に行われたら、男性と女性はほぼ同数生まれるでしょう。

factoid Did you know ?

減数分裂の間に、性染色体の異常な分離、たとえば、一方の配偶子は両方の性染色体を受け取り、もう片方は何も受け取らないといったことが起こることがあります。もしこれらの配偶子が受精したら、XXXかXを持った女性、もしくはXXYを持った男性になりえます。

Hmmm...

XとYは不釣り合いな染色体です。細胞は、このような染色体をどうやって正確に分けるのでしょうか?