テーマ 2遺伝子はペアになっています

遺伝子はペアになっています。

 メンデルは、エンドウの全体を見るのではなく、容易に区別できる7つの形質に注目しました。彼は、それぞれの形質に2種類の異なるタイプがあることに気がつきました。例えば、種の色は緑色か黄色になります。様々な交配の結果から、メンデルは、それぞれの形質の異なるタイプは異なる対立遺伝子によって決められていると結論づけました。

 親から子へ遺伝子が伝わるのを観察するために、メンデルは、まずどの親がどの遺伝子を持っているのかを確かにする必要がありました。エンドウは通常自家受精なので、“純系”株を簡単に手に入れることができました。各々の株は、ある形質を決める遺伝子の片方の対立遺伝子しか持っていません。黄色い種子ができる純系の植物からは黄色い種子ができる子孫しか生まれませんでした。緑色の種子ができる純系の植物からは緑色の種子ができる子孫しか生まれませんでした。さらなる実験の結果から、メンデルはその理由は純系の植物がそれぞれの形質に対して同じ対立遺伝子を2コピー持つからに違いないと考えました。