テーマ 33遺伝子はオン/オフすることができます

lacオペロンのしくみについて、もっと学んでみましょう。

やあ! たった今lacオペロンがどのように機能しているかを学びました。このシステムの鍵となる構成要素を復習してみましょう。 グルコースとラクトースが存在しているときのlacオペロンの状態を示している図はどれでしょう? (いいえ、ラクトース存在下では、抑制因子はオペロンに結合しません。) (いいえ、グルコース非存在下でのみ、cAMP-CRP複合体が存在し、活性化因子として機能します。) (いいえ、グルコース非存在下でのみ、cAMP-CRP複合体が存在します。) (正解です。) ラクトースはオペレーターから抑制因子を取り除きますが、グルコースが存在することで、cAMP生産を抑制します。cAMP-CRP複合体はlacオペロンに結合しません。 以下のどの条件のときにβ-galが生産されるでしょう? (いいえ、ラクトース存在下では、抑制因子はオペロンに結合しません。) (いいえ、抑制因子はmRNAの転写を阻害します。) (正解です。) (いいえ、cAMP-CRPの結合は必須です。) ラクトースによって抑制因子が取り除かれる必要があり、転写を活性化するためにcAMP-CRPがlacオペロンに結合しなければなりません。cAMP量はグルコースにより制御されており、グルコース非存在下でその量は多くなります。 ジャコブとモノーは、オスからメスの細菌へ、正常なオペレーターが導入されたプラスミドを移植する実験も行いました。プラスミドは何の変化ももたらしませんでした。 メスは変異が入ったオペレーター(O-)を持っており、抑制因子が結合できません。オスから正常なオペレーター(O+)を受け取ったとき、何が起きるでしょうか? 抑制因子が正常なオペレーターに結合し、β-gal遺伝子がオフになります。 (いいえ、プラスミド上の正常なオペレーターはメスのβ-gal遺伝子に影響を与えません。) 正常なオペレーターが抑制因子を生産し、抑制因子がβ-galをオフにします。 (いいえ、オペレーターは抑制因子を生産しません。) 正常なオペレーターがβ-galをオンにします。 (いいえ、β-galはすでにオンになっています。) 抑制因子が正常なオペレーターに結合しますが、β-galをオフにすることはできません。 (正解です。) 抑制因子はオペレーターに結合すると、物理的にmRNAの転写を阻害します。そのため、オペレーターと遺伝子はDNAの同一線上に存在します。同一線上にない正常なオペレーターは、変異が入ったオペレーターを相補できません。