Manual PowerGet
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2013年1月16日 (水) 04:40時点における版
PowerGet マニュアル
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はじめに
PowerGetは、高速液体クロマトグラフィー(LC)-フーリエ変換能質量分析(FT-ICR-MS)やLC-Orbitrapといった、クロマトグラフィー-精密質量分析のデータを処理するためのソフトウェアです。分析データ内に含まれる全ピークを検出し、特徴付けを行い、複数の分析結果でアラインメントをしながら、代謝産物の推定(アノテーション)を効率よく行うことを目的に開発されました。
このソフトウェアは2つの大きなモジュールから構成されています。1分析データからピークの検出を行うPowerFTモジュールと、複数のPowerFTデータをアラインメントするPowerMatchモジュールです。
以下のような特徴的な機能があります。
- イオン化状態を自動判定し、適切な分子質量でデータベース検索が行える。
- 高速な組成式推定・データベース検索が行える。
- アラインメントの結果を編集することができる。
インストールと起動
PowerGetはJavaで開発されたツールです。動作にはJavaの実行環境(1.6以上)がインストールされたWindows PCが必要です。ここではPowerGetのセットアップについて解説します。
PowerFT
1ランの分析データから全ピークを抽出し特徴付けを行うモジュールです。
PowerMatch
PowerFTで抽出した複数ランのデータをアラインメントし、化合物のアノテーションをつけ、多変量解析のためのデータマトリックスを出力するためのモジュールです。
トラブルシューティング
既知の不具合やその対処法など。