30周年記念デジタルブック
61/222

これまでに導入したDNA配列解析装置(シークエンサー)54世界最先端のDNA解読機器を整備 かずさDNA研究所は、1994年当時国内最多の16台のアプライド・バイオシステムズ(ABI)社製373型蛍光DNAシークエンサー(DNA配列を分析する機器)を構造解析室(現、オミックス解析施設)に整備して開所しました。その後、DNAシークエンサーの急速な進歩に対応して機器更新を何度か繰り返したのち、2000年頃から異なる原理に基づく新型シークエンサーの導入を開始しました。現在は、開所当時の第一世代型シークエンサーに加えて、高速に大量の塩基配列を解読できる次世代シークエンサー、さらに非常に長い配列を読むことができる第三世代シークエンサーが多数整備されています。本施設は当研究所の心臓部とも言える場所で、本施設内の最新型シークエンサーを利用することによって、植物のゲノム解析やヒトの疾患研究等で世界的な成果をあげてきました。 本施設に整備された最先端分析機器に加えて、当研究所が30年をかけて蓄積してきた遺伝子解析技術のノウハウを活用して、基礎・応用研究のみならず有償での受託分析事業を展開しています。本施設では、全ゲノムシークエンス、Exomeシークエンス、RNA-Seq、3’RNA-seq、Single-cell RNA-Seq、Single-cell TCR、BCR-Seq、Single-cell ATAC-Seqメチル化シークエンス、ロングリードシークエンス、Target-Seqなど幅広いシークエンスメニューを提供しています。(長谷川 嘉則、小原 收)オミックス解析普及センターの開設

元のページ  ../index.html#61

このブックを見る