Plant GARDEN のトップページ画面Kazusa Genome DataBaseのトップページ画面51植物遺伝子研究や育種の基盤を整備 かずさDNA研究所では、これまでに多数の植物のゲノム解読を行い、そのデータの多くは国際DNA配列データベースに登録するとともに、当研究所で個別のデータベースを構築して公開してきました(https://www.kazusa.or.jp/genome/)。次世代シークエンサー(NGS)の発展と普及に伴い、植物においてもゲノム情報の蓄積が加速度的に増加してきました。そこでゲノム配列や遺伝子情報、DNAマーカー、連鎖地図、SNP情報など多様なゲノム情報を横断的に提供するポータルサイト「Plant GARDEN(https://plantgarden.jp)」を開発し、2016年から公開しています。 2024年7月現在、594種・743のゲノム配列が格納されており、植物のゲノム情報ポータルサイトとしては格納種数とゲノム配列数で世界一となっています。そして今後、ゲノム配列情報が社会に広く活用されることを想定して、専門家でなくても必要な情報に容易にアクセスできるインターフェースを設計しているところです。 植物のゲノム情報がますます充実する将来において、植物科学はもとより、植物ベースの産業・教育など多くの分野において、開発したこれらのデータベースが活用されることを期待しています。(磯部 祥子)世界最多種の植物ゲノムデータベースの構築
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