千葉県がんセンターとの連携千葉大学・未来医療教育研究機構との連携50新生児スクリーニングと遺伝子診断ネットワークヒト遺伝子資源を活用した地域中核の形成 かずさDNA研究所でのヒト遺伝子研究の成果を千葉県内の医療施設・医学研究施設で活用してもらえるネットワークを形成するため、県内の様々な研究施設と共同研究契約・連携協定を積極的に結んできました。特に千葉県がバイオクラスターとして位置づけている「かずさ・千葉」エリアの中核機関として、千葉大学とは2016年から人的交流も含めたかずさゲノム医学イニシアチブを開始し、千葉県がんセンター研究所とも同様な連携協定を2017年に結びました(資料編/連携協定参照)。 また、難病の遺伝学的検査や新生児スクリーニングは、千葉大学だけでなく、ちば県民保健予防財団・千葉県こども病院と当研究所との連携の下に推進されました。特に、ちば県民保健予防財団とは、我が国で最初に脊髄性筋萎縮症の新生児スクリーニングの試験研究を2020年から連携して実施し、本スクリーニングが我が国で公費負担での実施に向かうきっかけとなりました。こうした当研究所と千葉県内の医療・医学研究施設とのネットワークは、当研究所の研究成果を社会還元していくために重要な礎となっています。(小原 收)千葉県内医療・医学研究施設との連携
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