30周年記念デジタルブック
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千葉県姉妹都市である米国ウィスコマジソンのプロメガ本社43プロメガ社との共同研究開発KGT ホームページベンチャー企業の設立と成果の海外展開 かずさヒトcDNAプロジェクトの成果として得られた遺伝子クローンは、創薬や研究などの貴重な実験材料としての価値を持っています。そこで、このかずさDNA研究所に蓄積された遺伝子資源と、千葉県の姉妹都市である米国ウィスコンシン州にあるプロメガ株式会社(Promega K.K.)の高度な遺伝子操作技術を組み合わせて、より付加価値を高めた遺伝子資源を生み出すプロジェクトを2005年から始めました。このプロジェクトは、千葉県とウィスコンシン州の科学技術連携プロジェクトと位置づけられました。このプロジェクト成果である高付加価値化されたヒト遺伝子資源は、プロメガ社を通じて国際的に創薬も含めた広い目的のために利用されるようになりました。 こうした経験を踏まえて、当研究所が生み出した様々な遺伝子資源の活用という研究成果の社会還元を積極的に担うために、また、当研究所の研究成果の産学での利用を促進するために、初のかずさ発ベンチャー企業として株式会社かずさゲノムテクノロジーズ(略称KGT)が2015年に設立されました。かずさゲノムテクノロジーズは、今も当研究所から生み出される様々な研究成果物の社会実装のための窓口として活動しています。(小原 收)ウイスコンシン州との連携とかずさ発ベンチャー

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