微量タンパク質試料の簡便な前処理手法「LASP法」の開発かずさDNA研究所はプロテオミクスの技術でも世界トップクラスを誇ります。2018年微量サンプルの超高感度プロテオーム解析法の開発に始まり、2019年簡便なタンパク質の高深度分析システムを確立、2020年乾燥ろ紙血から疾患に関与する多くのタンパク質を検出する分析法、2022年ヒト培養細胞から1万種類以上のタンパク質を一斉分析するシステムの開発、唾液を利用した先天性疾患の新たな検査法の開発、全身型若年性特発性関節炎(JIA)で変化するタンパク質の特定、トリプシンを分解する腸内細菌の同定、2024年ジャガイモレクチンによる血清タンパク質の濃縮法の開発、LASP法の開発などと展開しています。6系統のマイクロトムの全ゲノム解読トマトは、ジャガイモ、ナス、ピーマンなど重要な作物を含むナス科植物の代表であり、ナス科植物は生産量や出荷額において世界で最も重要性が高い野菜と言われています。トマトゲノムの解読(概要)を2009年、完全解読を2012年に国際共同研究で果たして以降、かずさDNA研究所は関連するトマト他ナス科の植物のゲノム解読を進めてきました。2014年ナスの全ゲノム、2015年にトマトゲノムへの突然変異誘発の評価、2017年トマトのエキビョウ菌抵抗性遺伝子の特定、2020年観賞用トマトの育種マーカー開発、2021年トマトの祖先種2種のゲノム解読、トマトの雄性不稔関連遺伝子候補の特定、2023年トウガラシ「鷹の爪」のゲノム解読、モデル植物ベンサミアナタバコのゲノム解読、2024年6系統のマイクロトムの全ゲノム解読と続きます。20遺伝子検査室がISO 15189(臨床検査室)認定を取得6月に臨床検査室認定の国際規格であるISO15189を取得しました。国際標準化機構(ISO)が定めた規格で、臨床検査室の品質管理と技術能力が国際的な基準に適合し、信頼性の高い解析結果を提供していることが認められました。•胸腺でのiNKT細胞形成における脂肪酸合成酵素の役割を発見•微量タンパク質試料の簡便な前処理手法「LASP法」の開発•遺伝子検査室がISO 15189(臨床検査室)認定を取得•新生児の初回胎便のタンパク質組成の解析•マイクロトム6系統のゲノム比較解析•南米アンデス起源のスーパーフード「キヌア」のゲノム配列を解読2024年(令和6年)
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